当時静岡の会長を務めたられた趙顕達さんは東京都青商会が制服プレゼントのため行ってきたチャリティーゴルフ「ピカピカカップ」を「マンモス行事」と称賛した。

静岡県青商会につづき、朝鮮学校に通う新入生への制服プレゼントを行った東京都青商会。東京都青商会が主催する毎年恒例の「マンモス行事」は、過去に参加者が700人、協賛者が1300人を超える年もあったという。

東京都青商会のもとに、静岡県青商会が取り組む制服プレゼントの情報が入ってきた当時、副会長を務めていたのは具本憲さん（東京都商工会会長）は、
「ちょうどチャリティーをより『目に見える形』にしようと議論している時期だった。われわれも制服をプレゼントしようと。ピカピカの1年生が対象ということで『ピカピカカップ』に変えようとなった」と振り返る。

都及び（当時）16つの地域青商会の幹事たちは、会員や同胞たちにチャリティーの趣旨を説明すると、「制服をプレゼントするのか。それはいいことだ！」など賛同の声を多く得たようだ。

ピカピカの新入生たち一人ひとりに制服の目録を手渡し、協賛金の一部は障がいをもつ家族の会「ムジケ会」への支援などにも充てられた。

「いいことは見習わなければ」と京都をはじめとした地方青商会でも制服プレゼントを行ない、各地の青商会へと瞬く間に波及していった。

民族教育支援をどのように形にするのか。先代たちも激論と労苦のなか、今の青商会のカタチを作ってきてくれたのである。

（続）