▶︎2025年1月KYCファイル目次
【学習】青商会30周年の歩み【第3回/全8回】
2025年に結成30周年を迎える青商会の歴史を振り返る。
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ブロック研修会に関する案内
2025年度ブロック研修会についてのご案内
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【新会長紹介】 地方で新たに選出された会長をご紹介
中央青商会第28次総会後、各地方総会で新たに選出された愛知会長をご紹介いたします。
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朝青活動紹介コーナー
70周年を迎えるハナモアプロジェクトのご紹介
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【学習】
青商会30周年の歩み【第3回/全8回】
Episode.3ウリ民族フォーラムの始まり
96年6月26日、史上初のウリ民族フォーラムの幕が上がった。会場にファンファーレが鳴りひびき、真っ暗な舞台に立った朴昌玉・北海道青商会初代会長に一筋のスポットが当たる。
「ウリ民族フォーラム96 in北海道の開会を宣言します!」
その瞬間、舞台脇で見守っていた崔寅哲・北海道青商会幹事長の目からはとめどなく涙があふれた。「足が震え、胸の高鳴りを抑えられなかった。イルクン(活動家)人生、後にも先にもはじめての経験だった」。
脳裏に浮かんだのは、朴昌玉会長をはじめ、ともにフォーラムを作り上げた青商会メンバーの姿だった。
「北海道という広大な地域を回って、一人ひとりの青年たちと意見を交わし、時にはぶつかったことや、青商会事務所を新設するときに役員総出で毎晩汗を流し、開所式には各地から青商会会員たちが駆けつけてくれたこと…会場に集まった一人ひとりの顔を見ながら、準備期間のすべてが思い出された」。
心揺さぶるディスカッション
フォーラムの目玉となるパネルディスカッション「ウリ民族教育―子どもたちの未来を見つめて」では、「爆発的な討論を期待する」との司会者の言葉に刺激され、3人のパネラーと5人のゲストたちが「民族教育」をテーマに熱い意見を交わした。議論は教育問題だけにとどまらず「在日同胞が置かれた境遇」「異国で朝鮮人として生きていく力の源泉」など多岐にわたった。
とくに参加者たちの胸を打ったのは、パネラーの1人である神戸朝高の梁玉出教員(当時)の発言だった。梁教員は、阪神・淡路大震災の時にすぐに見舞金を送ってくれた祖国や、連日、支援の手を差し伸べてくれた各地の総聯組織と在日同胞の存在が、学生らと被災同胞に再び立ち上がる力と勇気を与えたと語った。「今後も日本で生きていく若い世代に私たちが引き継がなければいけない『根本』を決して失ってはならない」。
祖国、民族、組織…。従来の行事とは一線を画す忌憚ないディスカッションは、世代が変わるにつれて曖昧になりつつあった「根本」についてもう一度若い世代に問いかけるものだった。
「パネルディスカッションを聴きながら、何かが溶けた」と李洪一・中央青商会初代幹事長は語る。 「当時の30代の参加者たちはやんちゃで、何事にも物を申す世代。そんな参加者たちが、皆涙を流していた。あんな光景は見たことがない。実際にフォーラム後、日本学校に子どもを送っていた会員たちが、朝鮮学校に子どもを編入させた例がいくつもあった」。
地方からの参加者も大きな感銘を受けていた。
韓広希・山口青商会初代会長は、当時、朝鮮新報記者に対して「いつの間にか失いかけていた『大切なもの』をまた取り戻した。教育問題を論じながら、在日同胞の生き方の根本問題に対し深く考えた」と語っている。
また、金光雄・福岡青商会初代会長は、「フォーラム自体は、決して派手なものではなかったが、30代の若い商工人たちが、集まり、語り合う、そのこと自体にびっくりした。会場に集まった多くの会員を目の当たりにし、青商会は、誰かが呼びかければ各地の同胞青年らが駆けつけるネットワークだということを実感した」と当時を振り返った。
フォーラム当日には、道内外の同胞青年たち約300人が参加した。その3分の1が、北海道青商会の会員だった。「当時、北海道には200人ほどの青商会対象世代がいて、その半分にあたる100人が参加した。ちりぢりになりそうだった30代が一所に集まり、その力が集結されたあの瞬間、あの場は、まさに北海道における『大事件』だった」と崔寅哲幹事長は振り返る。
当時はまだ地方組織建設の中途にあった青商会。組織としての方向性こそ決まったが、具体的な活動内容については模索中にあった。そんな中で行われた初のウリ民族フォーラムは、バラバラだった同胞青年たちの志を一つにし、「主人公」としての自覚を与えるものだった。同胞社会のために、自分たちは何ができるのか――。
青商会の、コッポンオリたちの、同胞社会の明るい未来のために…さまざまな思いが込められた杯が掲げられ、会場の雰囲気は、最高潮に達した。
「苦労は多かったが、今はすべていい思い出です」。フォーラムの最後、朴昌玉会長のあいさつに会場からは大きな拍手が送られた。
北海道青商会にとって、フォーラムまでの準備期間は「各地の同胞青年たちとのつながりを作りたい」という一心で、駆け抜けた日々だった。その間重ねた苦労は、青商会メンバーの結束をより強固なものとした。
「こんないいものは、次はわしらがやるから!」――ウリ民族フォーラム96 in北海道(96年6月)の宴会場での韓広希・山口青商会初代会長の一声で、急遽シリーズ化が決まったフォーラム。実はその背景には、中央青商会のある試案があった。
李長五・中央青商会2代幹事長(当時は国際事業部長)は「当時、1回こっきりの企画となっていたフォーラムだったが、10回続けば、組織が変わるだろうという考えを持っていた」と回想する。
中央青商会幹事会での正式な決定ではなかったが、李幹事長には確信があった。「会長、山口ならきっとできます!」。宴会の最後、韓会長のあいさつの前に李幹事長が投げかけた一言が、次回フォーラム開催へと韓会長の背中を押した。
そして翌年6月25日、ウリ民族フォーラム97in 山口が開催される。フォーラムでは「朝鮮人強制連行の玄関口」である地域性を背景に、在日朝鮮人の過去、現在、未来をテーマに3時間に及ぶパネルディスカッションが行われた。
ウリ民族フォーラムを象徴するプレートが初めて登場したのも、山口フォーラムがきっかけだった。壇上では、第1回フォーラムを主催した北海道青商会から山口青商会へとプレートがしっかりと渡された。
プレートを制作したのは、李洪一・中央青商会初代幹事長。材料となる板を東急ハンズで購入し、足立の町工場に通った。プレートは、当時の中央役員たちが案を出し合い、手作業で作ったものだった。
プレートの大きさは「すべての子どもたちのために」という思いを込め、学生たちの机と同じ大きさに。上部にはウリ民族フォーラムという名称を掘り、下部には月桂樹を飾った。中心には、フォーラムの回を重ねるごとに開催地を金のプレートに刻み、貼ることにした。「このプレートとともに青商会の歴史を刻んでいこう。フォーラムが100年続くように」。ずっしりとした頑丈なプレートには、「裏方」たちの熱い気持ちが込められていた。(続)
〈青商会、挑戦と継承の足跡〉EP.3(1)、(2)、(3)、(4)2020年12月5日,12月12日,12月20日,12月27日 参照
ブロック研修会に関する案内
ー2025年度ブロック研修会についてー
今期も1月25日の中央幹事会からの2月の初旬から全国8つのブロックでブロック研修会が行われます。
今期のブロック研修会の目的は、
①全国33地方が一丸となって今期の運動の後半戦へと突入するキッカケとなる場とすること
②全国8つのブロック毎に青商会が掲げるミッションに沿ってブロック内で求められる内容を討議する場とすること
③ブロック毎に青商会活動や運動がさらに活性化される場、ブロック内での交流・懇親を深める場とすること
です。
ースケジュールー
2月8日(土):関東、東北(ALL東北プロジェクト総会)
2月9日(日):中四国
2月11日(火):近畿
2月15日(土):北海道
2月16日(日):中部、九州
2月25日(火):北関東
前期は全国8つのブロックで合計244名の役員が各ブロックの研修会に参加しました。
今期も主導とハブのモデルを全国に創る上での有意義な研修の場にするために沢山の役員たちの参加をお願いします!
【新会長紹介】 地方で新たに選出された会長をご紹介
愛知県青商会会長紹介
【名前】朴 亮浩 (パク リャンホ)
【年齢】40歳(1984年生まれ)
【所属地域】愛知・名港地域青商会
【出身地】愛知県名古屋市
【職業】建設業、飲食業
ー会長についてー
①好きな言葉/座右の銘
「押してダメならもっと押せ」
〜何事も簡単に諦めてはいけない。
②会長を受けることになったエピソード
8年前に地元・名港地域青商会の会長に就任した時から、うすうすと「今後は自分が愛知県青商会の会長をやりたい」という意識が芽生えました。
先輩たちからたくさんの刺激を受けてきたことはもちろん、自分が愛知県青商会の会長になった時のビジョンがはっきり見えましたので、自分しか出来ないことを武器に、尊敬する仲間たちと共に、より良い青商会をつくりたいと思いました。
③思い出深い青商会活動など
ウリ民族フォーラム2017 in 愛知がまさしく私の原点です。
ちょうど私が青商会に加入した時でした。右も左も分からない状況で、フォーラムの動員や準備に奔走し、とてもきつく大変でした。しかし、その過程で青商会のやりがいを感じ、責任を果たすことで、明るい未来が開けたような気がしました。フォーラムをやり切った後に、良い反響もあり、青商会冥利に尽きるというか、自分の青商会人生のファーストステップを力強く踏み込むことが出来ました。
ー愛知青商会についてー
①管轄地域【豊橋、岡崎三河、豊田、瀬戸、東春守山、名東、名駅、南、名港、名中、中川、尾張】
②会員数【87】名
③今期の目標とスローガン
ー目標
★10年後、20年後を見据えた土台を強化する★
・『青商会とは?』の問いに対する考えを全会員一致すること。
・同胞青年、会員たちの実利に伴う財政・経済・生活サポート事業をより充実させること。
・県青商会各部署が地域青商会のニーズを察知し活動する仕組みを作ること。
・会員一人一人が目標を持ち、その目標に向かって挑戦していくこと。
ースローガン
「愛知県青商会!挑戦!(チャレンジ)」
④今期の主要イベント
・ヘバラギチャリティーカップ
・民族教育支援事業
・経済サポート事業
⑤部署紹介
総務部、民族教育支援部、経済部、生活文化部、広報部、対外交流部、経理部、財政事業部
⑥アピールポイント
「挑戦」というスローガンを掲げ、愛知県青商会が一体となって青商会活動に励み、あらゆる困難に挑戦していく姿を見せていきます!
ハナモアプロジェクト
朝青の新プロジェクト始動
朝青の新たな運動が幕を開けました。
その名も『朝青結成70周年を輝かせる愛国的革新運動』―ハナモアプロジェクト―。
名称の「ハナモア」には運動の原動力となる同胞青年の力を一つに(하나로)集めて(모아)、同胞社会を朝青の力で盛り上げようという意味が込められています。
今年の9月に予定されている、朝青結成70周年を祝う中央的な大衆行事まで、各地で主に①5.28書簡貫徹に向けた活動土台を築くこと②4大課業の全面的貫徹を遂げること③総聯・朝青結成70周年を輝かせるための活動を活発的に行なう方向で推進されます。
また運動を、追いつけ、追い越せ、経験交換の形式で展開し、先駆けた単位の活動方式を見習い、自信の単位の実状により適った方法に落とし込みながら、全面的な発展を遂げていこうというプロジェクトです。
まずは第一段階の3月末までに、4大課業に沿った目標を各地で掲げ、書簡の全面的間手に向けた組織的土台をしっかりと作るための運動が行われています。
各地で一斉に決起
10月以降、各地でハナモア旋風が巻き起こっており、本部や支部、班単位で決起モイムが連日行われています。
中でも、今回の運動のロゴが大好評を博しています。
ロゴに朝鮮の国鳥であるカササギ(까치)を入れたのは、70周年を機に運動を上昇飛躍させ、祖国へと向かっていく朝青員のアツい想いを表しています。
現在朝青モイム時の集合写真のポーズは、決まってハナポーズです。
そして70周年までに掲げた3つのスローガンが力強くうたわれています。
「同胞社会を若さで躍動する青年の舞台、セセデの舞台に盛り上げよう!」
「朝青結成70周年を輝かせよう!」
「同胞青年とひとつになろう!」
結成70周年に向けて
朝青にとって今年は勝負の年です。
総聯隆盛の新時代を先頭で切り拓いていく事が、我々の使命であり、時代の要求だと強く感じています。
そのために、5.28書簡の全面的貫徹戦にて同胞社会の先頭に立ち、今期4年間に掲げた目標を今年の結成70周年までに達成しようという、大きな目標を掲げています。
ちろん簡単に達成できる目標ではありませんが、2022年の典型創造運動、23年の愛国的大衆運動「1」を通じて、この二年間でたしかな成果を自信を蓄積してきました。
今年の結果が、これまで下降の道を辿ってきた朝青の隊列減少現象に終止符を打ち、逆転に向けて上昇軌道に乗せていこうというのが、今各地で奮闘している朝青イルクンと役員達の一丸となった気持ちです。
来る2月23、24の一泊二日で、日本各地の本部や支部の責任者たちが一堂に会し、大講習会が東京にて行なわれます。
その場で、70周年までの目標をしっかり共有し、朝青運動を飛躍させる最大のきっかけにしようと準備を進めています。
今年こそ朝青の力強い姿を通じて同胞社会を青年の舞台(청년판)、セセデの舞台(새세대판)に装飾します!
今後のの朝青運動にご期待ください!
【主要日程】
1月23日 | NPO法人ウリハッキョ総会 |
1月25日 | 第28期第1回中央幹事会 |
青商会学園詳細が決定!
青商会学園クラウドファンディング募集中