事業報告

KYCファイル2024.12

▶︎2024年12月KYCファイル目次

2025年に結成30周年を迎える青商会の歴史を振り返る。
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中央青商会第28次総会後、各地方総会で新たに選出された兵庫県会長、栃木県会長をご紹介いたします。
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各地方の主要日程をご紹介
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【学習】
 青商会30周年の歩み【第2回/全8回】

Episode.2地方青商会の結成

中央から遠く離れた北海道の地で、いかにして青商会初の地方組織が誕生したのか。

当時を知る関係者らは、その理由を「親分肌で、1度火が付いたら走り出す初代会長の気質、人柄にあった」と口を揃える。

北海道青商会初代会長を務めたのは、当時40歳だった朴昌玉さん(65、北海道商工会副会長)。

「ポンテ ポイジャ(본때 보이자、気概を示そう)」が口癖だった会長は、事あるごとに地域の同胞青年たちを熱く鼓舞していたという。

1995年9月の青商会結成大会当日、札幌だけでなく稚内、網走、帯広、函館などから集まった10数人の青年たちは、日本初の豪華寝台特急「北斗星」に飛び乗り、期待を胸に東京・新宿の会場に足を踏み入れた。各地から集まった430人の同胞青年たちでひしめく会場。その光景は、北海道の青年たちの心に大きな感動を与えた。

青商会という中央組織を持つ1つのネットワークの結成は、同胞社会での活躍の場を模索していた青年たちにとって、新たな希望と可能性を感じさせるものだった。広大な土地に同胞たちが離れて暮らす、北海道という土地柄で育った青年たちにとっては、なおさら切実に感じられた。他地域から刺激を受けたいという北海道青年たちのニーズが、結成大会で抱いた熱い思いを推進力に、かれらを初の地方組織結成へと走らせる。

幾度の議論を経て、10月末には、朴昌玉会長や中央青商会の李敬銖副会長を中心とした、北海道青商会結成のための準備委員会が発足。そして、青商会結成大会から3カ月後の11月28日、ついに青商会初の地方組織である北海道青商会が誕生する。

しかし、青商会という新たな組織の結成は、同胞青年たちに「自分たちの地域でなにをすべきか」という問題意識を植え付けていた。

「30代が抱えている問題点はどういうもので、自分たちだったらどうするのか。役員たちは、同世代の同胞青年たちに向け、上から目線ではない、かれらと同じ目線から、等身大の政策を打ち出さなくてはならなかった」

「次世代のために、子どもたちのために、自分たちは何を残せるのか。豊かな同胞社会とは、民族性を固守する活動の先にある『精神的豊かさ』と、経済的役割を高めるための活動の先にある『物質的豊かさ』から成り立つ。青商会では、この2つの活動を柱に、30代の新しい活躍の場を自分たちで作っていこうという点で、合意した」(李洪一・第1期~4期中央幹事長)

その後、東京、神奈川、兵庫、山口、北海道、福岡…中央役員たちは、それぞれの地元で、地方組織の結成に奔走する。

96年4月13日、福岡青商会が結成される。金光雄初代会長は、青商会結成の意義を次のように語った。

「1世たちは、日本各地に友人がいたが、そのような若者同士の交流が2世、3世では途絶えつつあった。青商会が発足したことで、各地に友人の輪がつながり、ビジネスのチャンスが生まれた。一生つながるネットワークを構築したという点で、青商会が果たした役割は大変大きい」

一方、役員不在の地域では、どのように地方組織建設が進められたのか。組織建設の過程で、熾烈な議論が交わされた地域の一つとして挙げられるのが、在日同胞がもっとも多く住む大阪だった。

日本でも有数の同胞居住地域である大阪は、青年商工人協議会(젊은 상공인협의회。以下、協議会)の活動が非常に活発に行われていた地域の一つであった。

後に大阪青商会初代幹事長を務める任宗孝さん。当時、朝青中央副委員長を務めていた任幹事長は、95年夏の朝青定期大会を機に青商会へと籍を移すことになったが――。

「大阪青商会が結成されていないのに、トンムが青商会に配置されるというのは、おかしな話やないか?」

当時の大阪は、府内のすべての地域に協議会が設置されていた協議会全盛期。府青商会結成についても、協議会の存続を求める意見が大多数を占めるなど、多くの難関が立ちふさがった。

「まさに青商会を作るか、作らないかの分かれ道」(任幹事長)だったが、新たな世代別組織である青商会を設立するというビジョンに共感し、応援してくれる同胞たちの存在が背中を押した。

一方で、地方組織建設の要となる中央青商会役員が不在だった大阪には、中央からも支援が寄せられた。中央役員の大半は、本業を持つ非専任の役員たち。宋元進・中央青商会初代会長も、週末ごとに新大阪行きの新幹線に飛び乗った。「地方組織を作ろう。いま、在日朝鮮人運動の代を継ぐ土台として青商会を作れば、10年後、20年後に同胞社会は必ず良くなるよ」。理屈ではない、地域の青年たちの心に懇々と訴え続けた。

人が動けば、心が動く。

こうして96年には、協議会出身メンバーと青商会結成に賛同する新たなメンバーを半々で網羅した大阪青商会準備委員会が発足する。同年11月13日には、ホテルニューオータニ大阪に約600人が集い、結成大会が盛大に催された。

中央青商会メンバーとして地方組織建設に奔走した宋元進会長は、当時を「64年の人生で一番燃えていた時期だった」と振り返る。

「鮮明に覚えているのは、どの地域に行っても、組織を立ち上げる際、総聯本部から商工会、女性同盟まで、すべての組織が青商会を応援し、助けてくれたこと」。だからこそ、現役の青商会の後輩たちには、今も常々、こう語りかける。「青商会が今日、こんなに立派な組織になったと自負するのもいい。だが、忘れてならないのは、結成から今日まで、総聯のすべての組織がいつも私たちを後押ししてくれたことだ。だからこそ、青商会卒業後は、支部や分会、商工会、どこでもいいから所属して、お世話になった同胞社会に恩返しをしてほしい」。

同胞社会の代を継ぐ、新たな世代別組織として、各地に建設された青商会。98年までに31県の県青商会と67の地域青商会が結成され、日本全域に及ぶ組織として拡大していく。

そんな青商会の存在を同胞社会に広く知らしめるきっかけとなったのが、96年6月、北海道で開催された初のウリ民族フォーラムだった。(続)

※〈青商会、挑戦と継承の足跡〉EP.2(1)、(2)、(3)、(4)2020年11月4日,11月11日,11月19日,11月27日 参照

【新会長紹介】 地方で新たに選出された会長をご紹介

兵庫県青商会会長紹介

県独自、BECAUSE部も活躍

【名前】韓忠洙(ハン・チュンス)

【年齢】40(1984年生)

【所属地域】西神戸地域

【出身地】岡山県倉敷市

【職業】訪問治療院/輸出業/出張バーベキュー

ー会長についてー

①好きな言葉/座右の銘
 투폭(闘爆)/初志貫徹

②会長を受けることになったエピソード
偉大なる青商会OBの先輩達の姿をみて、自分がやるしかないと思いました。

③思い出深い青商会活動など
今まで参加した全ての青商会活動が思い出深いです。直近では2024年8月に日校生を対象に開催したコリアンスプラッシュで、朝高生と力を合わせイベントの動員から企画準備を行ったことが印象深いです。

多くの日校生がイベントに参加し、ウリ民族風習体験やBBQ、ウォーターガンバトルなど、夏の暑さに負けない、兵庫で一番熱いイベントとなったと自負します。

ー兵庫青商会についてー

①管轄地域【西宮、尼崎東、尼崎西、神戸、西神戸、明石、姫路、姫路西、加印、須磨垂水】

②会員数【114名】

③今期の目標とスローガン
「目標」
・しっかりとした組織基盤作り
・民族教育支援事業を主導
・今後の青商会を見据えた基盤作り

今期は青商会がより一層、主導とハブの役割として地域同胞社会に貢献で出来るよう徹底的に各地域、各役員の意識改革と来期に向けての組織の基盤作りを行います。

「スローガン」
Because兵庫

④今期の主要イベント
・BECAUSEツアー
・4.24カップ
 
⑤部署紹介
総務部、財政部、BECAUSE部、対外事業部、生活文化部、女性部(목란의 모임)、経済企画部(KYC+)、宣伝広報部、映画実行委員会

「BECAUSE部について」
2018年兵庫フォーラム以降に、BECAUSE神戸朝高という部署をつくり、朝高の宣伝活動や朝高生に対する直接的な支援に取り組んできました。
今期からはBECAUSE神戸朝高と民族教育支援部を一つにまとめ、BECAUSE部として活動。
県役員と地域役員の連携をより一層深め、日校生を含む全ての園児、学生に対して兵庫県青商会全体で取り組んでいきます。

⑥アピールポイント
女性の社会的地域が向上する中、23期にはビジネスウーマンを対象に青商会女性部<목란의 모임>を立ち上げました。「女性目線での青商会活動」をモットーに青商会活動の「幅」を広げていきます。

栃木県青商会会長紹介

10年前から覚悟は決まってます!

【名前】文炯振(ムン・ヒョンジン)  

【年齢】40(1984年生)  

【所属地域】栃木県青商会

【出身地】栃木県

【職業】飲食業

ー会長についてー

①好きな言葉/座右の銘
地道にコツコツ

②会長を受けることになったエピソード
人口減のため、いずれは自分が背負わなければならない状況でした。
10年前から覚悟は決まってます。
会長職を受ける時も、OBの先輩方から「自分が現役の時からやってきた様にサポートするから心配するな」と激励のお言葉いただきました。
その言葉を胸に頑張ります!

③思い出深い青商会活動など
深夜の幹事会で熱く語り、昔話に花を咲かせ、愛の説教が始まり、カラオケで歌う。そんないつの時代も変わらない幹事会のスタイルが思い出深くもあり、今後も続けていこうと思います。

ー栃木青商会についてー

①管轄地域【栃木県全域】

②会員数【4名】

③今期の目標とスローガン
「目標」
会員拡大

「スローガン」
우리 마음 이어

④今期の主要イベント
・年2回のチャリティーコンペ
・年3回の同胞と日本の方々との焼肉モイン

⑤部署紹介
特にありません。
少数精鋭でみんなで全てのことに取り組んでいます。

⑥アピールポイント
人数が少ないので、フットワークが軽いです。決めたら直ぐに実行します!

今月の朝青紹介コーナー

《クイズ王決定戦》本選競演

各地の少年団71人が参加

第9回 在日朝鮮学生少年団《クイズ王決定戦~少年団員へ送る挑戦状~》の本選大会が11月16日、朝鮮大学校にて行われました。

ここに、各ハッキョでの予選を突破した初級部43人、中級部28人、合わせて71人の少年団員たちが参加しました。

 

2015年から始まったクイズ王決定戦。第1回大会は青商会との共催、その後は朝青主催で開かれ、コロナ禍にはオンライン配信も試みました。昨年から対面行事として復活した本行事はその名の通り、各地少年団員たちが互いに知識を競い合う場であり、交流を深める意義深い場となっています。

 

開会式後、準決勝が行われました。

準決勝では、朝大内に設置された問題を解いていくオリエンテーリング形式でチームの力と知識を競い合い、上位の成績を収めた初級部・中級部のそれぞれ8人が決勝に進出しました。

 

決勝戦は講堂で行われ、YouTubeを通した生配信は各ハッキョのトンムたちや、学父母、同胞たちが観覧しました。中には現地で観覧する同胞もいました。

 

初級部部門では国語・算数・日本語・理科・社会・音楽・図工・地理・特別問題を、中級部ではその他、英語を含んだ科目から問題が出題されました。

熱戦の末、初級部決勝は東京第5初中級 カンソンジュントンム(初5)が、中級部決勝は東京朝中級 チェチャンリトンム(中3)が勝ち抜き、優勝を果たしました。

生配信を見ているみんなの期待に応えようと

(以下、学生コメント)

東京中高 チェ・チャンリトンム(中3)は、

「生配信を見ているトンムたちの応援と期待に応えようと決勝戦に臨みました。優勝できてうれしいです! クイズ王決定戦は各地のウリハッキョトンムたちと交流できて、また、学校代表に選ばれた彼らの姿に知識欲も刺激される魅力的な行事です。新しいつながりが生まれるクイズ王決定戦を、後輩たちがこれからも楽しんでくれるとうれしいです!」

東京第5初中 カン・ソンジュントンム(初5)は、

「優勝するなんて夢みたいです!得意な科目で力を発揮できたんですが、歴史、社会や地理の科目は苦手なのでで難しかったです。苦手な科目をもっと勉強して来年も優勝します!」

優勝した学生たちには優勝トロフィーと図書券1万円分がプレゼントされました。

朝青中央・李光日委員長は、「朝青はこれからも同胞社会の未来である少年団員たちのために尽力する」とし、来年の朝青結成70周年記念のクイズ大会はより一層楽しめる場にしていくと学生たちを激励しました。

舞台公演と運動モイムで親睦を

夜は朝大生たちによる屋台と舞台公演で楽しい時間を過ごしました。

2日目の運動モイムで少年団員たちは一層仲を深めました。

 

今回、クイズ王決定戦をより良い大会にするために、朝青中央で初めてクラウドファンディングにも挑戦しました。

目標達成のため、尽力してくださったみなさまにこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。

 

コマッスムニダ!!!

【主要日程】

12月5日東北コリビジ  
12月7日第二回中央常任幹事会(京都)
12月8日三重青商会 第12回YYカップ
長野総会
広島フォーラム第2回実行委員会
12月18日中央青商会 KYC+

今月のイチオシ地域青商会

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