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【書籍紹介】青商会世代にお勧めのビジネス書籍no3

著者:伊丹敬之
題名:『経営戦略の論理第3版』
出版社:日本経済新聞社(2003年)
 
 400ページを越える経営書、しかも戦略、ましてや論理を扱う書物となれば大方は手に取ることをためらうはずだ。
  しかし、資源ベース理論の台頭以前に、見えざる資産(源)の論理を提唱し、経営学者の大家ミンツバーグをして’大変興味深い’理論と言わしめた良書である。

  「いい戦略」とは何かを平易かつ明快な論旨と豊富な事例を用いて展開する本書は、読者に時間とページ数が進むのも忘れさせ「いい戦略をつくる」意欲と思索に導くに違いないだろう。
 著者は「もちろん、論理を突き詰めれば正解が得られる保証はどこにもない。・・・しかし、直感的に浮かんだアイデアを論理で検証すること、とくにそれを素早く行えることは、正しい判断をする確率を高めるためにきわめて重要だ」という。また、「論理的に必然のプロセスが偶然の出来事のあとに起きている。

  つまり、「偶然を必然が捕まえる」とでも表現すべきことが、この発見プロセスの全体なのである。・・・「偶然は準備のある心の持ち主に微笑む」」とも指摘する。

  ‘思いつき’ではない’ひらめき’が「百年に一度の危機」を「チャンス」に転換する一歩となるのでは・・・
 
  朝鮮大学経営学部 趙栄来

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