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【朝鮮新報】岡山初中に通学バス4台寄贈

岡山初中に通学バス4台寄贈

4台の通学バスと生徒、集会参加者たち

岡山朝鮮初中級学校に新しい通学バス「教育会号」「愛校セットン号」「オモニ号」「岡山KYC号」の4台が寄贈された。地域同胞から集めた多額の寄付金で購入したもの。9月17日、同校で行われた伝達式で披露された。

伝達式では、バスを寄贈した岡山県青商会、学校を支援するハルモニたちの団体「愛校セットン会」、オモニ会、教育会の各代表が学校の運転手にバスの鍵を手渡した。

「新しいバスには遠くから通学する生徒の安全を守ろうという同胞の愛情が込められている」

伝達式で同胞らに謝意を述べた同校の趙邦佑校長は、今後も「一口2千円運動」をはじめ愛校活動を積極的に推し進めようと呼びかけ、岡山民族教育への同胞の期待に応えたいと語った。

岡山では現在、経済状況が厳しい中でも、朝鮮学校を守ろうとする同胞の気運は高い。4月に校門と学校周辺の壁を数百万円規模で新たに建設したばかりだ。このような同胞の気持ちを生徒たちもしっかりと受け止めている。

寄贈された通学バスは4台(1台はリース)。29人乗りのバスを岡山県青商会、15人乗りのバス2台をオモニ会、愛校セットン会、教育会などが購入した。

同校では遠方から通学する生徒のためにこれまでも通学バスを運行してきたが、車両の老朽化が進み、生徒の安全面が懸案になっていた。また、広範な地域から同胞児童を受け入れて生徒数を増加させるためにも、新たな通学バスを購入する必要があった。そこで、教育会をはじめとする関係者、地域同胞が立ち上がった。

岡山初中教育会の金康善会長(44)によると、同地域では朝鮮学校を守り、発展させようと考える同胞が各世代別の組織に網羅されているという。

岡山県青商会では、「I LOVEハッキョチャリティーゴルフコンペ」を主催し、今年で28回目を迎えた。そこで少しずつ集めた資金をバス購入費に充てた。コンペを主管する岡山地域青商会によると、今年は動員活動に力を入れた結果、これまでの最高額が集まったという。

オモニ会ではキムチ販売をはじめとする活動の売り上げをバス購入に充てた。歴代のオモニ会の活動を引き継いできた結果だという。オモニ会ではOGたちにも会い、学校への関心を高めている。

1992年に結成された「愛校セットン会」は、オモニ会や女性同盟で活動した60、70代の女性を中心に約20年間の愛校活動を通じて教育機材を学校に贈り続けてきた。今回も通学バス購入のために年金などから貴重なお金を寄付した。

元青商会中央会長で現在商工会の役員として活動する同校教育会の姜泰龍副会長(44)は、民族教育に対する各世代の同胞たちの熱い思いが結集した今回のバス寄贈事業をきっかけに、生徒数を増やすための活動をいっそう活性化させたいと強調した。

( 李東浩 2011-10-12 11:24:05 )

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