■まえがき
もし、各種学校の認可を得た外国人学校の中で朝鮮学校のみがこの制度対象から除外されるならば、それによる経済的不利益は、朝鮮学校に通う学生およびその保護者に生じることになり、これが本制度の趣旨を没却するものであることは明らかである。
まして、朝鮮高級学校に子どもを通わす保護者は当然、納税の義務を果たしており、今後、高校無償化の実施に伴い扶養控除額が引き下げられるため、朝鮮高校だけが無償化の対象から除外されると、その保護者だけが「給付なし、控除なし」の二重の差別的な取り扱いを受けることになる。
■全同胞、全組織的な運動(4月26日~約3ヶ月)の概要
1)「高校無償化」が朝鮮学校・生徒に適用されるまで、最後まで対外事業と大衆運動を展開する。
2)「第3者機関」、「検討の場」の設置自体が深刻な民族差別であることを糾弾し、「朝鮮高校にも差別なく、すみやかに無償化適用を!」を基本スローガンとする。
3)要請、反対の矛先を鳩山総理、文部科学省、政権与党そして衆議院文部科学委員会と参議院文教委員会メンバーにあてる。
4)内外世論喚起(同胞、日本社会)のための「50万人署名運動」を展開し、各都道府県とくに学校を管轄する本部においては必ず6月末から7月にかけて議員攻勢をかけるようにする。
5)国際社会へのアプローチのため、時期適切に外国人記者クラブへの出演、外国メディアへの露出、5月末の国連こどもの人権委員会へ代表を派遣する。
■青商会における7月までの取組み
1)『毎週月曜は要請の日』と定め、文部科学省の「高校就学支援ホットライン」を通じて、朝鮮学校に対する差別なき無償化適用を訴える。
電話番号:03-6734-3176 月曜日~金曜日 午前9時00分~午後6時00分
https://www.inquiry.mext.go.jp:443/inquiry38/
(1000文字の意見、要望を書き込めます)
2)『1人あたり30名以上署名』を目標に「50万人署名運動」に青商会として積極的に参与する。
-署名収集期間:4月末~6月末、(各本部)署名提出:7月
※ただし、地方本部によっては日本団体などとの連携の中で署名運動母体を都道府県オリジナルにしている個所もあるのでご確認を。
-今回の署名運動は、集計および要請活動を各都道府県単位で組織するため、青商会はもちろん教育会やアボジ会代表として参加する。
3)総聯本部、支部はもちろん朝青、留学同と共にする街頭宣伝に青商会も積極的に参加する。
4)青商会が接する地方議員、日本人士・団体へ高校無償化に関する朝鮮学校への差別的処遇を訴え、議意見書または声明、談話が出るように働きかける。※地元選出の国会議員への働きかけも併行する。
5)学生たちも自身の問題としてとらえ、4月中旬に「全国朝高学生連絡会」を発足させました。
街頭宣伝や署名活動、学習会や学校訪問者に対するアプローチなど様々な活動を頑張っています。
各地青商会では、全国10校の朝青朝高委員会へ物心両面のフォローをしましょう!
※「全国朝高学生連絡会」のHP(各種資料アリ) http://allchoko.blog76.fc2.com/