【朝鮮新報】

こちら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

北海道同胞歴史資料館開設　青商会が主管、３千点の史料集め

後世に史実を伝えるため

北海道同胞歴史資料館が22日、北海道朝鮮初中高級学校の寄宿舎１階に開設された。資料館は、北海道青商会が主管し企画、制作してきた。昨年９月に行われた「ウリ民族フォーラム2010 in 北海道」の準備過程で北海道全域の同胞たちを訪問し、高齢同胞たちの体験を聞き、写真や史料などに触れた青商会会員たちが、歴史の記録を保存し、同胞の苦闘史を後世に伝えていこうと設立を決意した。

北海道初中高創立50周年に際し、開設された資料館には、日本の植民地支配時代から現在までの北海道での在日朝鮮人運動、同胞生活、民族教育など、当時の同胞たちの様子がわかる貴重な写真、植民地時代に犠牲になった同胞たちの遺品、強制徴用で連行され重い労働を科せられた同胞たちの名簿などが展示された。

また、映写室と２台の資料検索用コンピューターが設置されている。映写室では、北海道同胞の受難の歴史、民族教育の歩みなどを収録した映像が観られる。

地域単位での同胞歴史資料館の常設は初めて。訪れた同胞たちは貴重な史料を興味深く見て回り、青商会が「様々な困難を克服して、大変なことを成し遂げた」と喜んだ。

設立準備委員会の李東●（●は潤の王が玉）委員長は、「これを機に史実を残し未来への教訓として伝え、親から子、孫へとつながるバトンを受け渡していきたい」と語った。

資料館は北海道青商会会長が責任者となり、ＮＰＯ法人認可を受けて運営される。今後、これまで集めた３千点以上の写真や遺品を公開し、有効にいかしていくため、年に１、２回のペースでテーマを変え、展示内容を更新していく予定だ。

————————————————————————————————-