アンニョンハシンミカ!
◆子どもたちに無限の可能性を
北海道初中高創立60周年を記念し行われた「青商会未来授業」(8月28日)には、多くの同胞学生らが参加し、分野別講座や特別講演で盛況を博した。行事を主催した北海道青商会の幹事たちは、子どもたちの可能性を広げ、在日朝鮮人として明るい未来に向けて歩んでほしいという共通の思いを抱き、それぞれの役割を果たした。
「チャレンジ」と「恩返し」
北海道青商会では今期、新たに選出された朴昌赫会長(40)と3人の副会長らが中心となり、「民族教育支援部」「経営企画部」「生活文化部」の3つの部署ごとにさまざまな行事やプロジェクトを推進し、コロナ禍でも活発に活動を展開している。
同青商会初の試みとなった今回の「未来授業」は「民族教育支援部」のメンバーたちが中心となり企画。「夢・未来・可能性」のテーマに沿って、より意義のあるイベントとなるよう議論を重ね、入念に準備を進めてきた。
「民族教育支援部」部長を務める朴湧一副会長(40)は、モデルロケット作りの講師を担当。この間、仕事の合間を縫ってモデルロケット教室の準備や植松努社長との協議のために札幌市から100㎞ほど離れた赤平市にも数回、足を運んだ。
朴副会長は「初めてのことで不安も大きかったが、無事にロケットが飛び、子どもたちが喜んでくれる姿を見て、その不安も一気に吹き飛んだ」と笑顔を見せながら、「植松社長は講演の中でチャレンジすることの大切さについて話していた。コロナ禍で難しいことも多いが、どんな状況でもできること必ずある。今後も青商会だからこそできることを模索し、学校と子どもたちのためにどんどん実行していきたい」と話した。
この日、初級部高学年と中級部を対象にしたプログラミング教室の講師を担当したのは、同校卒業生でSE(システムエンジニア)として働く金圭翔幹事(32)。3年ほど前に仕事の関係で北海道に戻り、今期から青商会幹事、「民族教育支援部」のメンバーとして役割を担っている。
プログラミングの分野は、今年度から日本の小学校で必修科目に指定されるなど大きな関心を集めているが、朝鮮学校ではまだまだノウハウや講師が不足しているのが現状。そのような中で金幹事は「自分の経験を母校と後輩たちのために生かしたい」との思いで授業に臨んだという。
「授業を通じて子どもたちが少しでもプログラミングについて興味をもってくれたらうれしい。学校の教員の数も限られる中、若い世代や各分野で活躍する青商会メンバーたちが積極的に学校に関わっていけたらと思うし、これからも自分にできることで60周年を迎えた母校に恩返しをしていきたい」
子どもたちにメリットを
今年度、北海道では学校創立60周年を迎え、学校と各団体が協力し12の記念行事をはじめとしたさまざまな企画が進行している。青商会ではこれまで今回の「未来授業」や7月に行われた第19回チャリティーゴルフコンペ「コマカップ」も開催し、学校支援事業や同胞社会を活性化させるうえでこれまで以上に存在感を発揮している。
盧哲成副会長(35、「経営企画部」部長)
「学校は同胞社会の中心。今回の行事を通じて朝鮮学校の子どもたちと日本学校に通う同胞学生らが一緒に参加し、交流できたことに大きな意義を感じる。こういう機会を青商会で増やせれば、ウリハッキョの学生数増加にもつながるし、北海道同胞社会をもっと盛り上げていける」。青商会では現在、「経営企画部」を中心に、学校のICT環境を整備するためのプロジェクトを準備中だ。その旗振り役を担っている盧副会長は、子どもたちの充実した学びを保障するためには環境面でレベルアップが欠かせないと強調し「今回のプロジェクトの目的を今後より明確化し、さらに魅力ある学校にするために力を尽くしたい」と話した。
「今回のイベントは一つのきっかけにすぎない。これに満足することなく、子どもたちが直接メリットを享受できるような活動を継続して行っていきたい」。朴昌赫会長はそう力を込める。
「ウリハッキョは日本の学校に比べて人数も少ないし、お金もかかる。そんなマイナス面だけが注目されがちだ。でも、ウリハッキョだからできることがあるし、子どもたちには無限の可能性がある。そして何より、いろんな同胞たちが愛情を持って支え、夢を後押ししてくれる。そのことを子どもたちやその親には知ってほしい。これからも青商会が率先して子どもたちの夢を応援していけたら」(朴会長)
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いかがだったでしょうか!?
北海道青商会の未来への取り組み、紡がれる想いを大事にしていきたいですね^^
また、北海道青商会【未来塾】の関連記事は朝鮮新報に掲載されているので会員になって読んで頂ければと思います!!
青商会アプロ!!
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