KYCファイル2025.10

30周年記念事業

【30年の歩みを胸に、次世代へ!青商会・アップデート!】

9/6、在日本朝鮮青年商工会(以下、青商会)の結成30周年を祝う記念式典が東京・京王プラザホテルにて盛大に行われた。

30周年記念式典

青商会の結成は1995年9月6日。ちょうど30年が過ぎた2025年9月6日の記念式典には、関係者たちおよそ300名が参加。

記念式典には、宋元進初代会長をはじめ30年のあいだに中央青商会会長のバトンを受け継いで来た歴代会長たちが参席され、来賓として紹介された。

総聯中央・許宗萬議長の祝賀の挨拶(朴久好第1副議長が代読)では、青商会が結成された意義についていま一度噛み締める重要な契機となり、青商会結成30周年記念事業実行委員会・文英進委員長(第27、28期中央青商会筆頭副会長)は自身の挨拶で、青商会が歩んで来た30周年の歴史について誇らしげにアピールした。

式典では映像「青商会30年の軌跡」が披露され、また中央青商会・安剛志会長をはじめとする4名の代表たちが今後、青商会活動をさらにアップデートさせていく決意を込めて登壇、「豊かな同胞社会のために」、「コッポンオリたちの明るい未来のために」、「広げよう、青商会ネットワーク」をテーマに、新時代・青商会VISIONのプレゼンを力強く行った。

高まる祝賀ムード

第2部の宴会では、全国から集まった青商会OBたちが久しぶりの再会を楽しむ一方、東京朝鮮第3初級学校の学生たちの合唱、金剛山歌劇団の記念公演も披露され、結成30周年のお祝いムードをさらに高めてくれた。

また結成30周年を記念して、ウリナラより祝賀メッセージ、祝賀公演が届き、映像で流れた。

結成30周年を迎えた青商会。
在日同胞社会を取り巻く環境は日々変化し、都度、方法論について模索、試行錯誤を繰り広げてきた歴史。
それでもブレずに一貫性を持って胸に刻んで来た青商会のスローガン。

「豊かな同胞社会のために」
「コッポンオリたちの明るい未来のために」
「広げよう、青商会ネットワーク」

先代が築き上げた青商会、ネバーギブアップの精神で代々受け継がれた青商会。

31年目の第一歩を踏み出した青商会は、過去30年間の活動をしっかりと検証し、第29期中央青商会が中心となり全国各地で青商会活動に汗をかいていく。

青商会・갱신(アップデート)🔥

 

※この日、書籍「青商会30年の軌跡ー挑戦し続けた30年ー」が発刊された。

※記念式典で紹介された映像は下記より。

① 在日本朝鮮青年商工会結成30周年記念式典映像
https://youtu.be/bsu0-yCnjmU

② 在日本朝鮮青年商工会結成30周年記念式典ウリナラ祝賀メッセージ映像
https://youtu.be/mmHQVljOEek

③ 在日本朝鮮青年商工会結成30周年祝賀公演
https://youtu.be/isgm72B7JVM

文責 中央青商会

 (参考文献『朝鮮新報』〈青商会、挑戦と継承の足跡〉Ep.4「民族」と「経済」、二本柱の構築(3)部会の根幹は「相互扶助」(2021年1月25日付、『朝鮮新報』〈青商会、挑戦と継承の足跡〉Ep.4「民族」と「経済」、二本柱の構築(4)攻めの戦略で知名度向上(2021年1月30日付)

新会長紹介

京都青商会

【名前】李昇龍(リ スンリョン)

【年齢】40歳(1985年生)

【所属地域】京都府青商会

【出身地】京都市

【職業】飲食・清掃・不動産

■会長について

①好きな言葉/座右の銘

なんでも楽しく!

 

②会長を受けることになったエピソード

直前会長である徐一繁先輩から、京都府青商会総会の約2週間前まで会長になると伝えてもらえず、周りからお前が会長だと言われ続け、ようやく会長になってくれるかと言われた2人での寿司屋…

1分でその話は終わり、他のどうでもいい話が盛り上がり、気づいたら6時間ほど経っていました。

 

③思い出深い青商会活動など

全てが思い出ですが、1番最初に青商会に入って、沢山の先輩と沢山の行事を行った事が1番の思い出です。

(青商会活動は1番下っ端でやる活動が1番楽しいかもしれません(笑))

■京都府青商会について
  • 管轄【 5 】地域、会員数【 110 】名
  • 今期の目標やスローガン、主要イベント、部署紹介など

◆目標

  • 京都府青商会で3年後に民族教育支援金500万円

・青年商工人の実利に繋がる経済団体に

・会員らの負担を軽減できるような新しい財政事業を模索

・その集大成として3年後の2028年に京都府下のウリハッキョに総額500万円の支援金を

  • 次世代へバトンをしっかりと渡す

・5年後、10年後の青商会、20年後、30年後の同胞社会を見据えた組織強化事業

・守るべきものは守り、変えるべきものは変える。次の世代が【青商会やりたい】と思える組織に

◆活動方針

すべては子どもたちのために

→これまで通りウリハッキョの子どもたちを大事にすることはもちろん、ウリハッキョに通ってない子どもたち、ウリハッキョ送っていない保護者へのアプローチを強化し、すべてのコッポンオリたちのために全力を尽くす

◆事業方向

中央青商会が掲げる「청상회, 갱신(アップデート)!」のスローガンのもと、民族教育支援事業をはじめとする愛族愛国運動を先頭で【主導】していく組織作りと、府青商会が地域青商会へのサポート(地域強化)と女盟や朝青を筆頭とした他団体との連携強化を図るための【HUB】的な役割を担い、京都府青商会が総連愛国偉業のバトンをしっかりと受け継いでいくための主力郡として準備していく。

また30年間蓄積してきた青商会活動の実績と経験を土台として、更なる飛躍と効率化を図り全体的水準を上げ強い青商会組織を創り上げる。

九州青商会

名  前: 崔 純彰(チェ スンチャン)
年  齢: 38歳(1987年生まれ)
所属地域: 九州青商会
出身地 : 福岡県
職  業: 建設業

■会長について

①好きな言葉/座右の銘
決めた道を行く

②会長を受けることになったエピソード
九州青商会前会長である、李慶鎬ソンベや周りにいる先輩たちの活動、同胞社会に対す想いをみて、自分自身も微力ながら九州同胞社会、ウリハッキョのために頑張ってみようと決意しました。

③思い出深い青商会活動など
自身が所属する遠賀地域青商会で行ったハッキョの鉄棒設置活動。真夏に過酷な重労働で全員が熱中症になりかけたこと。

■九州青商会について

①管轄【九州全域】地域、会員数【 85 】名

②今期の目標
役員たちによる、地域サポート体制の確立

九州全域に八つの地域が各々独自で活動を行うこと

新たな財政モデルの確立


③スローガン

≪ハナロ≫


④主要イベント

ALL九州ミレカップ(福岡、大分、佐賀、南九州で開催)

エキサイティングイベント

大分青商会オリジナル麦焼酎「花露(ハナロ)」販売

 

⑤部署紹介など

・国際部

 今期から新たに、福岡地域の日本の青年会議所、韓国の青年会議所との交流を行い、活動内容や価値観を共有、共存していく予定である。

朝青活動紹介

70年の歴史に刻まれた朝青の伝統

運動を先頭で牽引してきたセセデ団体としての朝青

前回に続いて今回のKYCファイルでは、70年の歴史に刻まれた朝青の伝統と活動について紹介します。

朝青は70年間、広範な同胞青年たちを支部と班に集め、民族性を育みながら次世代の継承者を次々と輩出してきました。

それは結成されてから今日まで変わらない朝青の使命があるからです。

朝青の使命とは一言で、「セセデ団体」、「大衆団体」としての役割を果たすこと。

そして持ち前の若さと勢いで直面する様々な困難にも率先して立ち向かってきました。

70年間朝青は何よりも、同胞青年たちに民族の言葉と歴史を教え民族性を育む活動を通して広範な同胞青年たちを集めていきました。

1960年代、総聯では民族教育を受けられなかった同胞たちに朝鮮語を教える活動が盛んに行われ、朝青も班の強化に力を入れるとともに、この活動に取り組みました。

「一分会にひとつの成人学校、一朝青班にひとつの青年学校」設置運動を繰り広げながら、1964年から1968年までの5年間で約10万人に朝鮮語教育をさせる目標を立て活動しました。

80年代には青年学校(仕事をしている同胞青年に朝鮮語を教える場)を1000個設置することを掲げ、2カ月の間に約6500人が受講しました。

余談ですが、近年同胞青年たちの民族性を育む活動が再注目される中で東京や北海道、福岡などを筆頭に青年学校を開講する動きが活発になっています。

対面とオンラインを駆使して一人ひとりのレベルに合った授業を行なうことで、受講者がハングル検定試験に合格するなど確かな実力を備えられる学びの場として同胞たちからも大変好評をいただいています。

民族性を育む活動は社会人だけではなく学生会(日本の中学、高校に通う同胞青年たちの組織)にまで及び、そんな学生会活動の中で最も力を入れているのが夏の恒例行事、サマースクールです。

通称「サマス」は1965年に始まりました。

全国規模の大交流会という形でクルーズ船の上や離島で行なうなどの様々な工夫をこらして、最も多くて1500人が集まるほど学生会の一大イベントへと成長していきました。

近年は都道府県ごとに開催しており、今年は朝青結成70周年に際して全地域でブロック開催を予定しています。(ぜひ多くの関心とサポートをいただけたら幸いです!!)

 

支部と班を中心に朝鮮人としてのアイデンティティーを育んでいった同胞青年たちは、私たちの権利を獲得するための活動でその力を遺憾なく発揮してきました。

祖国と日本を往来する権利を獲得する際には大阪から東京まで徒歩行進を行ない日本市民たちの関心を集めたり、「外国人登録法」(外国人登録証の携帯義務や指紋押捺などを強要する法)を反対する際には300万人署名活動を繰り広げるなど(結果的に351万人の署名が集まった)、日本社会に大きなインパクトを残した歴史の先頭には常に朝青がいました。

特に高体連主催のインターハイに朝高生が参加できるよう訴えかけたり、朝鮮学校学生たちにJRの学生割引が適用されるために街頭に立ってビラを配るなど、朝青員たちはかわいい後輩たちのために常に尽力してきました。

そして今も「高校無償化」や幼保無償化、補助金の停止など民族教育を標的にするあらゆる差別に率先して立ち上がり、声を上げ続けています。

朝青はこのような実践活動を通して次の代を継ぐリーダーたちをひとり、またひとりと輩出してきました。

 

同胞青年たちを集め民族性を育み、継承者たちを育ててきた朝青の70年。

現在、青商会や女性同盟、総聯の支部や分会などで活躍し、その名のとおり同胞社会を守っている先輩たちの多くが朝青活動を経験した卒業生のはずです。

総聯が70年の歴史を紡いでこられたのは、若い同胞青年たちを朝鮮人として育ててきた朝青があったからと言っても過言ではないでしょう。

そしてその使命の重さと誇りを誰よりも自覚しているのも私たち朝青です。

結成当初からの使命と70年を通して築き上げてきた伝統を心に刻み、70周年を輝かせる活動を通して結成100年までの明るいビジョンを打ち出そうというのが今の朝青のメンタリティーです。

これからも同胞社会を先頭で盛り上げ、新しい時代を切り拓いていく朝青の活躍にご注目ください。

今月の主要日程

10月1日埼玉県青商会チャリティーコンペ   
10月4日東北ハッキョ60周年事業
10月3-16日祖国訪問
10月7日福島コンペ
10月8日滋賀コンペ
10月12日ヒロキョレフェスタ
10月13日千葉コッペギフットサル
10月14日岡山
コンペ
10月18日神奈川総会
10月18日奈良総会
10月19日三重総会
10月21日茨城コンペ
10月21日静岡コンペ
10月28日栃木コンペ